妊娠線予防ケア②素材の選び方
妊娠線予防のスキンケアでは、まず保湿をすることが大切。というのも、妊娠線は、乾燥し柔軟性が失われている肌に起こりやすいからです。
ですから、妊娠線のできやすさに応じた基剤(乳液・クリーム・オイル)で、全身の保湿をしっかり行うようにしましょう。
≫妊娠線のできやすいタイプについては記事「妊娠線予防ケア①」をご覧ください
①いつ頃から始めるのがベストか?
身体の肌のターンオーバーはお顔の肌よりもゆっくりで、表皮の細胞が全て生まれ変わるまでまで2か月程かかる方もいます。
そのため、妊娠線予防ケアを始めてもすぐに効果が出るわけではないため、お腹が大きくなってからでは遅いと言えるでしょう。
出来れば妊娠2~3か月ごろから、遅くても4ヶ月頃には始めるのがおすすめです。
②妊娠線ケアコスメの特徴とタイプ別おすすめ
妊娠線のスキンケアには、大きく分けて、乳液タイプ、クリームタイプ、オイルタイプがあります。
違いは油分と水分のバランスです。油分が多い順に、オイル > クリーム > 乳液。
オイル(植物油・植物ワックス)
最大の特徴は肌深部への浸透性
オイル(ここでは植物油の他にワックスも含みます)には、深部まで浸透し、肌を滑らかにし柔軟性を高めるという特徴があります。ですので、妊娠線ができやすいタイプにあてはまる方や乾燥が気になる季節にお勧めです。
なお、一般にミネラルオイル(またはベビーオイル)として販売されているものは石油原料で、オイルの最大の特徴である浸透性が期待できないためNGです。
オイルは、乾燥が強いと浸透しにくいため、入浴後お肌が十分に潤っている時(少しお水がお肌に残っていてもOK)に。
アトピーの方や、入浴後のお肌でも馴染みが良くない場合には、化粧水(フローラルウォーターなどもおすすめです)の後塗布してみてくださいね。
クリーム・乳液
手軽に水分と油分を補給できる
クリームと乳液の違いは、水分量の違い。一般に水分量の多い乳液の方が肌馴染みが良くなりますが、その分お肌の上に残りにくいため保湿(肌の上に油膜をつくる)力は弱くなります。
クリームや乳液が向いている方は、「オイルはベタベタして苦手」という方や、初期の方、「お肌のコンディションが良い」という方。
お腹のような広い部位には、乳液の方が伸びが良く扱いやすいのでオススメですが、「乳液ではすぐにかさついてしまう」という方は、クリームを選んでくださいね。
クリームはバターのようなテクスチャーのものよりも、水分をたっぷり含んだようなものの方が伸びが良く肌を痛める心配がないためおすすめです。
クリームや乳液は既製品を選ぶ場合がほとんどかと思いますが、ミネラルオイル不使用のもの、できたら植物性原料のみのものを選ぶようにしてくださいね。
妊娠線予防オイルは手作り可能
妊娠線予防のオイルは簡単に手作りできます。妊娠中は肌に良い素材にこだわりたいという方におすすめです。
手作りに使用する植物油としては、ホホバオイルが使用期限が約半年と長く、妊娠期間を通して使えるため便利。
植物油にブレンドする精油としては、スイートオレンジ精油(光毒性がなく、安心)が比較的安価に手に入り、肌を柔軟にする作用をもつためおすすめです。
少しお値段が張ってしまいますが、ネロリ精油やフランキンセンス精油は肌細胞の成長を促進する作用をもち、健やかな肌をつくる効果が期待できるため、お好きな方をスイートオレンジ精油とブレンドしても良いかと思います。
写真のようにビーカーでブレンドしてもOKですが、購入した植物油の瓶の中に直接精油を滴下しても作れます。
滴下後はしっかり混ざるように、蓋をしてから瓶を優しく(泡が入らないように)揺らすように振ってくださいね。
おすすめは、オイル+乳液(クリーム)のダブル使い
おすすめは、つわりのある初期は乳液のみ、体調の安定してくる4ヶ月頃からはホホバオイル+乳液です。
私も、妊娠中はこのやり方でケアをしていました。
この方法のおかげで、高齢出産、低身長、やせ型、乾燥肌…という妊娠線のできやすい条件がそろっていたにも関わらず、最後まで妊娠線が出来る事はありませんでした。
オイルだけでスキンケアを終わるよりも、乳液やクリームできちんと蓋をしてあげた方がベタつきも気にならないし、オイルの浸透性に加え保湿力もキープできるので理に適っていると思います。
妊娠線のできやすいタイプに当てはまる方は、ぜひオイル+乳液(またはクリーム)のケアでしっかりケアしてあげてくださいね。
次回は妊娠線予防クリームの塗り方をご紹介します。
きちんとケアしているつもりでも、塗り方によっては塗り残しが出来てしまうため、妊娠線が出来てしまうことも…。塗り方はとても大切です。
妊娠線が出来にくい塗り方でしっかりケアしてくださいね。
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