妊娠中に押しちゃいけないツボってあるの?
妊娠中はいつも以上に疲れを感じられることもあり、ご家族の方にマッサージしてもらう機会が増えるかもしれません。
今日は妊娠中のセルフマッサージの際にも役立つ妊娠中に注意したいツボについて書きたいと思います。
ご自身で、特にお疲れのときはご主人にレクチャーして、日ごろのマッサージケアにご活用ください。
ツボについて ツボは全身の経絡に沿って流れるエネルギー(気)を整えるために指圧したり、温めたり(温灸)しますが、アロマセラピートリートメントでも指圧は良く取り入れられるテクニックです。
妊娠中に禁忌とされる指圧点
(★の数によって、作用の強さを示しています。私が分娩時に実際に試したときの、NST(お腹の張りを測定する機械)の数値でみました。経験に基づく主観が入っておりますこと、予めご了承ください)
★★★・・・特に強いもの
★★・・・強いもの
★・・・それほど強さを感じなかったもの
①三陰交(さんいんこう) ★★★
足首の内側、内くるぶしの中心に小指を置いて人差し指が当たるラインで、骨のキワにある指圧点。早産を誘発することがあるため、後期には強く刺激しない方がよいとされています。
②太谿(たいけい) ★★
内くるぶしとアキレス腱を結んだラインの真ん中にある指圧点。妊娠中期以降に強く刺激することで流産の原因となることがあるとされています 。
③肩井(けんせい) ★★
肩先と顎を思い切り引いたときに一番出る骨(背骨)を結んだラインの真ん中ににある指圧点(肩のラインの真ん中です)。
難産の際に分娩を促すために用いられる指圧点で、子宮を収縮させるとされています。
④合谷(ごうこく) ★
親指と人差し指の指間の骨の人差し指側にある指圧点。 子宮の収縮を促すことがあるとされています。
①~④のツボについて…敢えて”指圧点”と表記した理由 鍼灸師に本記事におけるツボについて確認したところ、「 (鍼灸師によって意見が分かれるところではあるが) ”安産を促す”と経験的に温灸治療に用いられるツボがある(三陰交・太谿などが代表的)」との見解を得たため、マタニティアロマトリートメントにおける”指圧”テクニックと鍼灸師による”温灸治療”との区別を明確にする目的において、本記事では”ツボ”ではなく”指圧点”という表記に改めました。お灸による温熱刺激と、骨まで到達するような指圧の刺激とは、刺激の強さ深さが異なります。現在温灸治療中の方で少しでも不安に感じる点があれば、担当の鍼灸師の先生にご確認ください(2021.3.26 加筆)。
*その他注意したい箇所*
・くるぶし・かかと周り 子宮や卵巣の反射区。骨まで達するような強い圧を加えるのはNGです。
・骨盤周りや足首の前側中央、外くるぶしの前側 骨盤や仙骨の反射区。強く押さないようしましょう。特に妊娠初期は注意が必要です。
上記の場所は軽く揉みほぐす程度でしたら問題ありません。
「押しちゃった!」という場合でも問題にならないことがほとんどですが、不安な時間を過ごすことが一番良くありませんので、心配な方は、担当医や助産師にご確認くださいね。
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