妊娠中に使っていい精油・ダメな精油

「妊娠しても、アロマは使えるの？」

「妊娠中は〇〇オイルは嗅いじゃだめなの？」

という質問をよくいただきます。

妊娠中はいつも以上に身体を大切にしたいですよね。

でも、妊娠中のアロマセラピーについてインターネットの記事や書籍によって情報がまちまちで、

「一体何が正しいのかよくわからない！」

という妊婦さんも多いのではないでしょうか？今日は妊娠中のアロマセラピーについて書きたいと思います。

Contents

妊娠中に精油（エッセンシャルオイル）を使ってもいい？
妊娠中のアロマトリートメントやアロマバスはどうなの？
お店でマッサージを受けたいときは？
妊娠中に危険な精油は？
妊婦さんも安心して使える精油は？
メイクやスキンケアに含まれる精油は大丈夫？
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妊娠中に精油（エッセンシャルオイル）を使ってもいい？

精油をアロマライトやディフューザーに垂らして香りを楽しむ芳香浴は初期からOK。

一般的に販売されている精油であれば、芳香浴で妊娠中毒症や流産などの原因になることはまず考えられないとされています。好きな香りは、呼吸を深くして気持ちを落ち着けたり、気分をリフレッシュさせてくれますので、ぜひお好きな香りを楽しんでくださいね。

嗅覚は疲労しやすいため15分を目安に、換気などでお部屋の空気をリフレッシュするようにしましょう。

妊娠中のアロマトリートメントやアロマバスはどうなの？

精油を湯船で使用する沐浴法（アロマバス）については、行わない方がベタ―というのが私の意見です。なぜなら、湯船の中では、粘膜などの敏感かつ吸収率が非常に高い部分にも精油が触れることになり、皮膚刺激など好ましくないトラブルが起きる可能性が高いからです。

トリートメントやセルフマッサージについては、安定期以降で経過が順調な方であれば可能です。最近は「マタニティオイル」などと、妊娠中にも安心して使える製品が増えてきたので、そういったものを活用するのも手軽でおすすめです。使用期限は（メーカーによって前後しますが）、開封後３か月を目安にしておくと良いと思います。

ご自宅でマッサージをされる場合は、妊娠中はあまり強く押さない方が良いツボもあるため、初めに確認することをおすすめします（軽く撫でさする程度でしたら問題ありません）。禁忌のツボについては、記事「妊娠中に押してはいけないツボってあるの？」に写真付きでまとめましたので、ぜひご覧ください。

お店でマッサージを受けたいときは？

お店でマッサージやトリートメントを受ける場合には、担当医師や助産師の承諾のうえ、「妊婦整体」や「マタニティトリートメント」など妊娠中の方向けの施術を行っているお店を予約しましょう。セラピストの立場から、ご予約時に妊娠週数をお伝えいただけると、予め週数に適した施術環境を整えておくことができるため、大変助かります。

妊娠中に危険な精油は？

（精油を植物油などのキャリアオイルに希釈して行うトリートメント法では）子宮の収縮を促したり、女性ホルモンを刺激したり補充するような成分を含む精油は禁忌とされています。また、神経毒性・肝毒性が高いものもNGです。日本の書籍などでは、成分ではなく、作用に注目して禁忌を決めているものも見られ、成分的には問題ないものも禁忌になっていることがあり「基準があいまい」「厳しすぎる」と感じることがあります。

精油の種類は100以上あり、全てをピックアップできない恐れがあるため、禁忌の精油については個別に挙げることを控えさせていただきます。

妊婦さんも安心して使える精油は？

オレンジ、マンダリン、レモン（光毒性注意）、グレープフルーツ（降圧剤服用または重度低血圧は禁忌・光毒性注意）、ベルガモット（光毒性注意）、ローズウッド、ティートリー、プチグレイン、ネロリ、フランキンセンス

以上がセルフケアでも安心して使える代表的な精油です（”作用”ではなく成分で考慮して、サロンのトリートメントでは、ラベンダーなどもう少し多くの精油を使用しています）。希釈濃度は植物油に対し0.5％以下が安心です。「光毒性注意」とある精油は、塗布後すぐに強い紫外線を浴びるとシミなどの皮膚トラブルを起こす精油。使用後7-8時間は直射日光を浴びないようにしましょう。