甲状腺疾患とアロマ


甲状腺疾患とアロマ


先日いらしたM様。

180分の期間限定のボディ&フェイシャルコースをご予約くださいました。

「長いコースなので、施術後につかれてしまうのが不安。。。」とM様。

今回は、身体に負担がかからないよう、トリートメントの手技を調節し、ボディの施術時間の半分ほどを足裏リフレクソロジーにあてました。

実はM様、甲状腺の、ある症状をお持ちなのです。

私のサロンT’s roomには、甲状腺の疾患をお持ちのお客様も多くいらっしゃいます。

T’s roomのアロマセラピートリートメントでは、

「甲状腺の機能を正常にする」という治療的アプローチは控え、「甲状腺疾患に伴う辛い症状をやわらげること」にフォーカスしています。

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長年トリートメントに入っていると、対応する反射区の様子などから、「〇〇の症状を指摘されたことはありませんか?」「ご家族やご親戚に〇〇の方はいませんか?」と、こちらから質問することもあります。

でも、甲状腺の機能が低下しているのか、亢進しているのか、正常の範囲内なのか、グレーゾーンなのか、服薬の必要があるのか、それは専門の病院で血液検査をしないと判らないことです。

服薬の必要がある場合には、医療の範疇になりますから、私たちアロマセラピストは特に「辛い症状を和らげること」にフォーカスすべきだと考えています。

” 「治す」のではなく、上手くお付き合いする気持ちで、サポートする”

” つらい症状がでないように、良い意味での「現状維持」ができるように、あらかじめケアする “

このようなアプローチが理想的だと思っています。

でも、この「あらかじめケアをする」、「良い意味での現状維持」というのは、とても難しいことです。

なぜなら、元気な時に「ケアをしよう」と思う人はあまり多くないからです。

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甲状腺疾患を患うと、さまざまな辛い症状に悩まされます。

「身体がだるい」

「身体が重くて動けない」

「朝起き上がれない」など、

初めに感じる症状は、周囲に伝わりづらく、

「怠けている」、

「体力がない」

などと理解が得られないことも多いと聞きます。

周りの理解や協力がないと、気持ちの面でも負担がかかります。

頑張るのも大切ですが、

適切な休憩も、時にはもっと大切で、

勇気がいること。

「あっ!今、息してなかったな」、「呼吸が浅くなっていたな」というときには、ぜひお好きな香りで芳香浴をしてみてください。

おすすめは、呼吸を深くし、深いレベルでのリラックスを促してくれる、シダーウッドやジュニパー、フランキンセンスなどです。

これらの香りが重すぎるようでしたら、レモンやベルガモット、ライムをプラスしてみてください。

ヒートアップした熱を冷ましてくれます。

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トリートメントの後にお出しするハーブティでは、

肝臓の働きをサポートする「ミルクシスル」をブレンドすることが多いです。

他にも疲れやすくなっているので、血液循環を促す「ネトル」や「イチョウ(ギンコウ)」、

クエン酸やビタミンCを豊富に含む「ローズヒップ」や「ハイビスカス」などもおすすめです。

ブレンド比は

ミルクシスル:ネトル(orイチョウ):ローズヒップ(orハイビスカス)=1:1:1で良いと思います。

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“アロママッサージ”の頻度に関して言うと、通常より疲れやすくなっているので、短めのコースで定期的に通えると、健やかな状態がつづき、身体が喜ぶと思います。

出来れば、2週間に1度。

難しいようでしたら、1ヶ月に1度のトリートメントとホームケアで。

良い意味での「現状維持」を目指します。

アロマのブレンドはアプローチによって様々な組み合わせが考えられると思いますが、「心へのアプローチ」「疲労へのアプローチ」「その他症状へのアプローチ」を。

海外の文献では、「ミルラ」「レモングラス」について、甲状腺疾患を含む自己免疫疾患に有効だという研究結果も出ているようですが、医療の分野になるため、慎重に見守っていきたいと思っています。

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「私たちにできること」

もし、みなさんの中や、周りの身近な方に、このような症状にお悩みの方がいらしたら、ぜひハーブやアロマなど、“植物のパワー”をおすすめしてみてください。

もちろん人の手を借りることも^^

長文にも関わらず、最後までお読みくださりありがとうございました!

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